ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第7日 カナダ、イタリア、ドミニカ共和国がプール首位 アメリカとベネズエラも準々決勝進出
3月11日(水)の激闘3試合をもってプールグラウンド(1次ラウンド)が終了し、2026年ワールド・ベースボール・クラシック準々決勝の組み合わせが確定した。金曜日にはマイアミで韓国対ドミニカ共和国、ヒューストンではアメリカ対カナダが行われ、土曜日には、ヒューストンでプエルトリコ対イタリア、マイアミでベネズエラ対日本が激突する。
サンフアンのヒラム・ビソーン・スタジアムで行われた負けたら敗退の大一番では、カナダ(世界ランク20位)がキューバ(10位)を破り、グループAを首位で通過して準々決勝進出を決めた。同グループ2位にはプエルトリコ(世界7位)が食い込んだ。
カナダの投手陣はキューバ打線をわずか5安打に封じ込め、先発のカル・クアントリルが5イニングを投げて勝利投手となった。ジェームズ・パクストンも2.2イニングをしっかり抑える好投。打線ではエイブラハム・トロが本塁打と二塁打を含む5打数3安打と、圧倒的な存在感を放った。
ヴィニー・パスカンティーノが1試合3本塁打を放つ大暴れを見せ、イタリアがメキシコを9-1で下してグループB首位となった。この結果、アメリカが2位で準々決勝進出を決め、メキシコは3位に終わった。
グループDの最終戦では、フェルナンド・タティスJr.、フアン・ソト、ケテル・マルテ、そしてブラディミール・ゲレーロJr.の4人から本塁打が飛び出し、ドミニカ共和国がベネズエラとの接戦を7-5で制しプール首位を確定。敗れたベネズエラは2位通過。
ワールドベースボールクラシック7日目
| カナダ-キューバ | 7-2 | スコア |
| イタリア-メキシコ | 9-1 | スコア |
| ドミニカ共和国-ベネズエラ | 7-5 | スコア |
グループD 試合
ドミニカ共和国‐ベネズエラ 7‐5
宿敵同士の対戦となったグループD最終戦で、ドミニカ共和国は上位打線4人がいずれも本塁打を放つという圧巻の攻撃で7-5でベネズエラに勝利した。この結果、ドミニカ共和国は無敗で首位通過を決め、ベネズエラが2位となった。
両チームとも3勝0敗という全勝対決でこの日を迎え、グループ1位の座をかけた大一番となった。
ドミニカ共和国は序盤から火を噴き、フェルナンド・タティスJr.、フアン・ソト、ケテル・マルテ、そしてブラディミール・ゲレーロJr.の4人が、わずか4イニングの間にそれぞれホームランを記録し、チームの全7得点をこの4人だけで叩き出した。
ベネズエラは、ウィルソン・コントレラス、マイケル・ガルシア、ルイス・アライズの3名が、それぞれ1回と3回に1打点ずつをあげた。
ドミニカ共和国が7-3とリードして迎えた9回裏、ベネズエラが最後の猛攻を仕掛け、3者連続四球で満塁のチャンスを作り同点のランナーを打席に迎えた。アライズの犠飛でジャクソン・チョーリオが生還し、さらにピッチャーのエルビス・アルバラードの悪送球の間にロナルド・アクーニャJr.もホームを踏んだ。
ドミニカ共和国は1死一、三塁と一打逆転のピンチとなったが、アルバラードがサルバドール・ペレスをダブルプレーに打ち取り試合終了。辛くも逃げ切りセーブを記録した。
グループB 試合
イタリア‐メキシコ 9‐1
ヴィニー・パスカンティーノの歴史的なパフォーマンスでイタリアはメキシコを9-1で下し、グループBの首位で準々決勝進出となった。この結果によりアメリカの次ラウンド進出も決定。カンザスシティ・ロイヤルズの一塁手であるパスカンティーノは、WBC史上初となる1試合3本塁打を達成。この日は4打数3安打、3打点、1四球と圧巻の成績を残した。
パスカンティーノの1本目は2回、ライトフェンスを越える飛距離約104メートルの一発で、イタリアに1-0の先制点をもたらした。続く2本目は6回、ライトスタンドへ約106メートルのアーチ。そして3本目(この日最短の約103メートル)もライトの壁を越え、歴史にその名を刻んだ。
さらに4回にはジョン・バーティがホームランを放ち、5回にはジェイコブ・マーシーの2点タイムリーヒットでイタリアは一挙3得点の猛攻を見せた。
一方のメキシコは7回、アレク・トーマスの内野ゴロの間に1点を返すにとどまった。
イタリアの先発アーロン・ノラは、5回を投げて被安打4、四球1、奪三振5の無失点という圧巻のピッチングを披露し、勝利投手。敗戦投手はメキシコのハビエル・アサド。
グループA 試合
カナダ‐キューバ 7‐2
先発のカル・クアントリルによる5イニングにわたる圧巻の投球と、エイブラハム・トロの打席での圧倒的な活躍により、カナダはキューバに圧勝して2026年ワールド・ベースボール・クラシック準々決勝進出を決めた。
カナダは3回表、キューバのエースであるリバン・モイネロから先制を奪う。タイラー・オニールとエイブラハム・トロの連続安打でチャンスを作ると、パスボールでそれぞれ進塁。続くオーウェン・ケイシーの犠飛により、オニールが生還して先制した。
モイネロは4回二死の場面で降板し、トロント・ブルージェイズのリリーフ右腕、ジャリエル・ロドリゲスがマウンドへ。しかしカナダは、エイブラハム・トロが放ったソロ本塁打で2点目をもぎ取った。
カナダの右腕のカル・クアントリルは5イニングわずか2被安打、失点も自責点0の投球を披露した。
2-1のリードで迎えた6回表、カナダ打線が一気に点差を広げる。マット・デビッドソンが相手のエラーで出塁し、暴投などを絡めて三塁まで進むと、ボー・ネイラーがタイムリー二塁打を放って追加点を奪った。
さらにカナダは相手の守備の乱れを逃さず、ショートのオット・ロペスが2点タイムリーヒットを放ち、リードを5-1に広げた。
カナダの4番手として登板したジェームズ・パクストンは、2.2イニングで被安打1、与四球1、奪三振6とキューバ打線を圧倒。最後はエリック・セラントラが最後のアウトを取り、試合を締めくくった。
準々決勝
2026年3月12日(木)の休息日をはさみ、翌日の3月13日(金)からアメリカ国内で準々決勝の2試合が行われる。
3月13日(金)は、マイアミのローンデポ・パークにて韓国(世界4位)とグループDの勝者・ドミニカ共和国が午後3時(米国東部時間)より、ダイキン・パークではグループBの2位・アメリカとカナダ(世界20位)が午後8時(米国東部時間)より対決。
残る準々決勝の2試合は3月14日(土)に行われ、ダイキン・パークではプエルトリコ(7位)とグループB首位のイタリアと午後3時(米国東部時間)より、マイアミのローンデポ・パークでグループDを2位で通過したベネズエラが日本(世界ランク1位)と午後9時より(米国東部時間)より激突する。
順位
LA2028 予選
2026年のワールド・ベースボール・クラシックは、ロサンゼルス2028大会(LA28)の出場の一部にもなっている。オリンピックの野球競技には6チームが出場予定。アメリカは開催国として既に出場権を持つが、ワールド・ベースボール・クラシックではアメリカ大陸勢上位2チームがオリンピックの出場枠を獲得する。
表紙写真:WBCI/MLB 写真提供:Getty Images
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