ワールド・ベースボール・クラシック決勝 ベネズエラが新たな野球の世界王者に決定!
火曜日、マイアミのローンデポ・パークを埋め尽くした36,190人の大観衆の前で、ベネズエラがアメリカを3–2で破り、2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の新王者に輝いた。
世界ランキング5位のベネズエラが野球界の世界王者となるのはこれで4度目となる。過去には、カラカスで開催された1944年と1945年のワールドカップ、そしてキューバのハバナで制した1941年大会での優勝経験がある。また、昨年ソフトボールでも世界一に輝いたことで、全年代を通じた野球・ソフトボールの通算世界タイトル数は7回となり、韓国に並ぶ歴代7位タイに浮上した。
この歴史的一戦のヒーローとなったのはエウヘニオ・スアレス。9回表、タイムリー二塁打を放ち、ベネズエラの悲願のWBC初タイトルを獲得した。
大会MVPにはマイケル・ガルシアが選出された。
ベネズエラの投手陣がチームを牽引し、スター軍団のアメリカ打線をわずか3安打に封じ込めた。先発のエドゥアルド・ロドリゲスは、4.1回を被安打1、4奪三振と圧倒的なピッチングを披露した。
後を継いだリリーフ陣も同様に素晴らしく、エドゥアルド・バザード、ホセ・ブット、アンヘル・ゼルパ、ダニエル・パレンシアらがアメリカ打線を完璧に抑え込んだ。唯一、8回にアンドレス・マチャドがブライス・ハーパーに同点2ラン本塁打を許したが、9回の勝ち越しにより彼に勝ち星がついた。
試合は3回、サルバドール・ペレスがガルシアの犠飛で生還して先制。5回にはウィリアー・アブレイユにソロ本塁打が飛び出し、ベネズエラが2–0とリードを広げる展開だった。
試合終盤、8回裏にブライス・ハーパーが同点2ラン本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
ベネズエラはこれまで、2009年と2017年のWBCで準決勝に進出していたが、決勝の舞台に立つのは今回が初めてのことだった。そしてこの初進出で、ついに頂点へと登り詰めた。
ベネズエラは非常に厳しい勝ち抜き戦の道のりを経て、2026年のワールド・ベースボール・クラシック決勝に進出した。
グループDを2位で通過しノックアウトステージに進んだベネズエラは、準々決勝でグループCを首位で勝ち上がった日本といういきなり大きな試練に直面した。しかし、今大会で最も注目を集めたこの一戦で、ベネズエラは日本を8–5で破るという金星を挙げ、優勝候補筆頭と目されていたライバルの日本を退けた。
その勝利により、準決勝のカードはイタリアとの対戦に決まった。グループBを首位で通過したイタリアは、プエルトリコを破って勢いに乗る相手だったが、ベネズエラは好調を維持。4–2で勝利を収め決勝への切符を手にした。各グループの首位通過チームを立て続けに撃破したこの連勝劇は、今大会におけるベネズエラの圧倒的な強さを際立たせるとともに、チームが最高のタイミングでピークを迎えていることを証明するものだった。
ワールドベースボールクラシック12日目
| ベネズエラ-アメリカ | 3-2 | スコア |
決勝
ベネズエラ-アメリカ 3-2
ベネズエラは1回と2回に走者を出しながらも、3回についに均衡を破った。サルバドール・ペレスがライト前ヒットで出塁すると、ロナルド・アクーニャJr.の四球で二塁へ進む。その後、暴投でそれぞれ進塁し、マイケル・ガルシアの犠飛でペレスが生還した。
守備面では、先発のエドゥアルド・ロドリゲスが立ち上がりから3回までを無失点に抑え、対峙した最初の打者7人を完璧に退けた。3回裏一死からブライス・トゥラングに安打を許したものの、この左腕は後続のバイロン・バクストンを三振、ボビー・ウィットJr.をセンターフライに打ち取りランナーを塁に残した。
5回、ベネズエラがリードを広げる。アメリカの先発ノーラン・マクリーンの直球をウィリアー・アブレイユが捉え、センターのバックスクリーンへと飛び込む飛距離約126メートルのソロ本塁打を放った。アブレイユにとって今大会2本目のアーチとなり、ベネズエラが2–0と突き放した。
マクリーンはその後2人を打ち取ったところでマウンドを降りた。マクリーンは4.2回を投げ、被安打4、奪三振4、失点2。リリーフにはブラッド・ケラーが立った。
5回一死、ロドリゲスからエドゥアルド・バザードにマウンドに交代。ロドリゲス(左腕)は4.1回を無失点、被安打わずか1の成績。
5回を三者凡退に抑えた後、ベネズエラはホセ・ブットに投手を交代。サンフランシスコ・ジャイアンツのリリーフ右腕であるブットは、最初の打者2人を打ち取るが、続くブライス・ハーパーにヒットを許し、同点の走者を打席に迎えるピンチを招いたものの、後続のアーロン・ジャッジをサードゴロに仕留め、この回を切り抜けた。
その後、アンヘル・ゼルパが0.2回を無失点に抑え、アンドレス・マチャドに交代。8回裏二死、マチャドはボビー・ウィットJr.を四球で歩かせると、続くハーパーが飛距離約132メートルの特大の同点弾を放ち、試合を2–2の振り出した。
一方のアメリカは、ウィル・ベストとグリフィン・ジャックスの継投で7回と8回のベネズエラ打線を無得点に封じ、世界ランキング3位の意地を見せて同点を保った。
9回表、デローサ監督はギャレット・ウィットロックを投入するが、先頭のルイス・アラエスを歩かせる。オマール・ロペス監督は代走にハビエル・サノハを送り、サノハは見事に二盗に成功。続くエウヘニオ・スアレスが勝負強さを見せ、タイムリー二塁打を放つと、サノハが悠々と生還。ベネズエラが再び勝ち越しに成功した。
9回裏、ダニエル・パレンシアが三者凡退に抑えて試合を締めくくり、ベネズエラにWBC初優勝をもたらした。
ハーパーに本塁打を浴びたものの、マチャドがベネズエラの勝利投手。一方、アメリカのウィットロックに負けがついた。
プレビュー
経験豊富なベネズエラのエドゥアルド・ロドリゲスと、新鋭のアメリカのノーラン・マクリーンという、対照的な二人の顔合わせがこの投手戦の見どころとなる。両投手とも、今大会の限られた登板機会の中では脆さを見せる場面もあった。
ベテラン左腕のロドリゲスは、その豊富な経験をマウンドに持ち込むが、今大会唯一の先発登板となった試合では、3回を投げて被安打3、失点3、5奪三振に1四球という内容で、防御率は10.13。
対するアメリカのマクリーンも、課題を露呈している。唯一の登板となった試合で、3回を投げ被安打2、失点3、4奪三振に2四球を許し、防御率は9.00を記録。
最終順位
- ベネズエラ
- アメリカ
- ドミニカ共和
- イタリア
- 日本
- カナダ
- プエルトリコ
- 韓国
- オーストラリア
- キューバ
- メキシコ
- イスラエル
- チャイニーズタイペイ
- コロンビア
- イギリス
- オランダ
- パナマ
- ニカラグア
- チェコ
- ブラジル
LA2028予選プロセス
2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、ロサンゼルス2028オリンピック(LA28)の予選の一部も兼ねている。オリンピックの野球競技に出場する全6チームのうち、3チームがこの第6回WBCを通じて決定した。開催国であるアメリカは開催国としてLA28への出場がすでに決まっている。
そして、アメリカ大陸のチームの中で上位2か国に入ったドミニカ共和国とベネズエラが、オリンピックへの切符を手にした。
ロサンゼルス2028オリンピック予選は、2027年11月のWBSC プレミア12でも続く。この大会では、アジア、ヨーロッパ・オセアニア勢のそれぞれの最上位チームが出場権を手にする。
2028年初頭にはアジアから2チーム、ヨーロッパから2チーム、オセアニアから1チーム、アフリカから1チームが参加する6か国最終予選が開催され、最後の一枠が決定する予定。
カバー写真:WBCI/MLB 写真提供:Getty Images
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