WBSC総会 アスリート宣言を全会一致で承認
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)総会はWBSCアスリート宣言を全会一致で承認し、野球、ソフトボール、ベースボール5に関わるすべてのアスリートの誠実性、福祉、そして主体性の尊重に対する組織としての姿勢を改めて示した。
本宣言では、WBSCアスリートを特徴づける価値として、誠実、公正な競技、健康・健全、敬意が掲げられている。アスリートが「クリーンで公正なスポーツの推進者」や「健全なライフスタイルの担い手」であり、「競技操作の防止や適切な保護体制の強化に取り組む存在」であることを明確にしている。
さらに、野球・ソフトボール・ベースボール5のアスリートは、表現の自由の尊重を示し、競技の内外において包摂性と結束を広げていく存在であることも示されている。
WBSCアスリート宣言は、連盟の運営および発展において、アスリートが中心的な存在であることを改めて強調している。選出されたアスリート代表はWBSCと競技者コミュニティを直接つなぐ役割を担い、国際的な取り組みやサミット、普及活動などに参加し、選手とファンの結びつきを強めるために活動している。
WBSCアスリート委員会は教育や自己成長、競技外でのデュアルキャリアの追求など、アスリートの利益を推進するうえで重要な役割を果たす。
第6回WBSC総会では、WBSC執行委員会のアスリート代表である六角彩子氏(日本)とランドルフ・オドゥバー氏(アルバ)が、委員会の活動と重点事項について説明した。また、組織のあらゆる段階においてアスリートの代表性を高める継続的な取り組みと、WBSCの意思決定においてアスリートの声が欠かせないものであることの重要性が強調された。
この宣言が全会一致で承認されたことは、アスリートの主体性を高めその権利を守るために取り組みを続けてきたWBSCにとって大きな節目となる。これは誠実さ、敬意、そして機会を基盤とする国際的な野球・ソフトボールファミリーの理念を映し出すものだ。
アスリート委員会の主な役割のひとつは、アスリートに対し競技に臨む際の誠実さを促し、他者への敬意を示し、競技内外で高みを目指す姿勢を育むことだ。これらはさらにオリンピズムやフェアプレーの真の精神を守ることにつながる。
アスリートにはまたドーピングやあらゆる形態の操作から自由な「クリーンな競技」を行い、常にスポーツの誠実性を守ることが求められている。IOC倫理規定およびWBSCインテグリティコードに従うことは正直さと透明性を貫くことを意味し、不正行為、差別、虐待、嫌がらせなど、何か問題がある場合には声を上げる姿勢も求められる。
スポーツにおいて“敬意”もまた重要な基盤であり、すべてのアスリート、コーチ、ボランティア、そして審判が、公平さ、思いやり、そして尊厳をもって扱われるべき存在だ。
アスリートは単なる競技者にとどまらず、模範的な存在でもある。知識を持ち、責任ある行動を選び、クリーンなスポーツを広めることは、次世代へとつながっていくはずだ。ヒアリングへの参加、アスリート代表選挙での投票、あるいは前向きな姿勢を示すといった小さな行動もすべてが意味を持つ。誠実さをもって導くことで、アスリートは自らの競技だけでなく、その競技を共有する世界の仲間ともつながりを強くしていくだろう。
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